ペンネーム「古川学人」で署名されている吉野の直筆書軸。甥の達三(妹・りゑの三男)に贈ったもの。四書五経の1つである『書経』君陳篇の一節で、周王朝の二代目・成王が臣・君陳に統治者のあるべき姿を語った部分。「寛にして制有り、従容として以て和せよ」と訓む。「(統治者は)寛大でいてかつ秩序もあるというように、その2つが自然と調和するようでなければならない」という意味。