作造の長女・信はアメリカで建築を学び、帰国後は日本の女性建築家の草分けとして活躍しました。留学する信に、作造は「路行かざれば至らず、事為さざれば成らず」と書いた色紙を贈って励ましました。「道は行かなければたどりつかない、物事は行わなければ達成できない」という意味です。
作造が日本に伝えた「デモクラシー」、現在では「民主主義」と翻訳されます。現代社会の最も基本的なルールである「民主主義」は、作造によって大正時代の日本に広められたのです。